«Noche de Tango»

タンゴが生まれた夜

19世紀末ブエノスアイレスの場末へ———

2022年10月4日、老舗のアルゼンチンタンゴ喫茶、“ミロンガ“にて開催した音楽ライブ、«Noche de Tango アルゼンチンタンゴの夜»。

バンドネオン、ヴァイオリン、ピアノ…
それが今、タンゴの顔として知られる響きですが、その原風景には、フルートとギターのたゆたう調べがありました。

もともとタンゴとは、この2つの楽器で奏されていたのです。

この夜、私たちが辿ったのは、19世紀末、ブエノスアイレスの裏通り。
移民たちの息遣いと、場末に灯るランプのような旋律が、静かに呼び覚まされていきます。

生まれたばかりの頃のタンゴの楽器編成により、まだ洗練しきらず荒々しさの残る古いフルートのタンゴ曲が蘇る…。

現代の影をひととき離れ、タンゴが生まれた夜の匂いに、耳を澄ましていただく旅となりました。

Noche de Tangoより

♣︎『Café 1939』Astor Piazzola

アルゼンチンタンゴは、場末の売春宿や、当時流行していた「カフェ」の中で生まれ、発展していきました。
このピアソラの作品『Café』は、アルゼンチンタンゴ誕生当時に演奏されていた曲とは異なりますが、その、初期のアルゼンチンタンゴが生まれた頃のことを想起して書かれた作品です。

voyage 2では、アルゼンチンタンゴ誕生当時にまさに演奏されていたフルートとギターの曲を再現する試みから、誕生当時に関連のあるものとして、このような、ピアソラによる当時の様子を想起して作られたモダンなタンゴも含めて演奏をしました。

この旅に寄り添う一冊

アルゼンチンの場末で生まれたタンゴが海を渡り、ヨーロッパを巡りながら成長していった道のり——
その記憶を、音と言葉で辿る一冊。

誕生し変容していくタンゴの歴史を描いた物語に、タンゴが誕生した頃の楽器編成を用いた音楽が付属したCD&BOOK。

Chrono Musica «Voyage 1»と共鳴する、もう1つの記録。
この旅の“別の入り口“として、ぜひ手に取ってみてください。

CD&BOOK『Noche de Tango』¥4180(税込)
Singspiel 刊